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2022年8月16日

Top Interview

OCEANの立上げから
未来まで

Vol.01 掲載
佐久間 悠太
株式会社 秀光 代表取締役社長

Quarterly OCEAN Vol.01

Top Interview




1947年に創業した神奈川県川崎市に本社を置く株式会社秀光。金融機関を中心としたカウンターやATMコーナーの区画間仕切りを始め、イタリアのパートナー企業UniForとのライセンス契約により、金融機関のほかオフィス、ショップ、医療機関、公共施設、個人住宅など高品質な特注什器の設計開発・製造から納入までを行っている。

OCEAN projectを立ち上げた佐久間 悠太 氏にお話しを伺った。



環境に配慮した家具づくり


弊社は創業80年に及ぶ家具づくりの歴史があります。近年、特に重視しなければならないのが環境に配慮した家具づくり、ひとことで言えば「ずっと使い続けることができる」家具づくりが必要だと思います。

私が社長になってから「環境を意識せよ」との号令のもと、社員一同、環境を重視するようになりました。「ゴミを出さない家具づくり」「持続可能な家具製造」「環境にやさしく維持管理しやすい家具」を目指しております。


2021年にオフィス家具のサスティナブルプロジェクト「OCEAN」を立ち上げました。

使えなくなったらすぐに廃棄処分するのではなく、未来のために廃棄物を減らす努力が必要です。OCEANは「買って捨てる文化」から、良いものを「永く使う文化」へ変えるためのプロジェクトです。壊れたら「捨ててしまう」のではなく、壊れたら壊れた部分のパーツだけを交換して、家具を長く使ってもらう製品を開発しています。


こうした努力によって、日本の「消費文化」から「もったいない文化」を復活させ、環境に負荷がかからないようにすることができます。世の中に役に立つ企業であり続けるためには、「環境重視」が生き残り戦略の重要な柱になることだけは間違いありません。


OCEANの立上げと

エコプロ2021への出展


秀光としてはもう20年以上リサイクル&ストラクチャーという形で組み替えて使っていくことをずっと試みてきました。

展示会のブースには床を敷きますが、エコプロに出展したOCEANブースの床システムは15年もの間ずっと同じ大理石タイルを使用していて、何回も使っても新品同様のクオリティを保つことができます。後ろのパネルなどはイタリアから来る廃材、アルミなど部材が入っている箱を再利用して展示に活かしています。そういったデザインの力でどうやってゴミを出さないブースを作るか。ゴミを出さないようにするデザインというのがこれから求められていく部分だと感じています。


オフィスもやはり廃棄物が非常にいっぱい出ます。使い捨ての椅子、使い捨てのデスクを使う。その場合のコストが安いからそちらに流れる。その流れを必ず断ち切らなければいけないと考えて、OCEANというプロジェクトをたちあげています。関係ない人はいません。本気で世の中を変えたいと思って、この活動を始めました。


持続可能な世の中を作っていくという意味でOCEANプロジェクトを進めていきたいと感じております。サステナブルな世の中に変えるためにOCEANの輪を広げよう。


はじめよう。ずっと使い続けること

買って捨てる時代は終わりにしよう。 



秀光は家具什器だけでなく金融機関を中心に設計監理業務を引き受け、環境に配慮した材料を空間全体に提案しコーディネートを行っている。



使用する材料は日本ではまだ馴染みの少ないヨーロッパを中心に普及している環境に配慮された材料を使用し、空間に新しい価値観を提供し、建物やインテリア空間全体から廃棄物を削減する取り組みに力を入れている。


[この記事は、Quarterly OCEAN Vol.01に掲載された内容をweb用バックナンバー向けに再編集したものです。]


 

問合せ先

株式会社 秀光

神奈川県川崎市幸区堀川町580 ソリッドスクエア東館5F


https://www.shukoh.co.jp/

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